中銀が4カ月連続で利上げ、政策金利は47%に

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年04月25日

アルゼンチン中央銀行は4月13日、政策金利〔28日物中央銀行債(Leliq)の利率〕をこれまでの44.5%から47.0%に引き上げた。

写真 アルゼンチン中央銀行(ジェトロ撮影)

アルゼンチン中央銀行(ジェトロ撮影)

同日発表された3月の消費者物価上昇率が前月比6.7%と高かったことから、中銀は利上げに動いた(2022年4月25日記事参照)。ただ、中銀は4月13日付プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じ、利上げだけで物価を抑制することはできない、と述べた。具体的には、外貨準備の蓄積とそれによる為替レートの安定、公式および非公式為替レートの乖離幅の縮小、中銀による国庫への財政ファイナンスと通貨供給量の縮小、政府による価格凍結、賃金引き上げなどに対処することが必要だとしている。

なお中銀は、3月の物価上昇はロシアのウクライナへの侵攻による食料やエネルギー価格の高騰が主因で、4月や5月は、3月に比べて物価上昇が落ち着くとの見通しを示している。

政策金利の引き上げは4カ月連続だ(添付資料図参照)。前回の引き上げから1カ月も経過しておらず、年初からは9ポイント上昇した。しかし、中銀が集計する民間エコノミストらの経済見通し(REM)の最新結果によると、2022年のインフレ率見通し(中央値)は59.2%で、金利とインフレ率の差は依然大きい。

一方、現地通貨ペソの対ドル公式為替レートはこの1年で2割の下落にとどまっているが、REMによると、2022年末の為替レートは、現在の1ドル=119ペソから154ペソとされており、今後も切り下げが進むと、物価上昇を後押しすることになるとみられる。中銀は難しいかじ取りを迫られている。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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