新型コロナの98%はオミクロン株、うち63%はBA.2型、政府系研究機関が発表
(バングラデシュ)
ダッカ発
2022年03月02日
バングラデシュ下痢国際研究所(ICDDR)は2月27日、新型コロナウイルス変異株に関する追加調査結果を発表した。1月20日に発表した調査結果では、サンプル1,376例のうち陽性確認されたのは379例、そのうちオミクロン株は260例(69%)だった。(2022年1月27日記事参照)。今回の追加調査によると、1月29日から2月18日の期間に陽性確認された48例を解析したところ、そのうち47例(98%)がオミクロン株で、残りの1例(2%)がデルタ株と判明し、新型コロナウイルスの変異株がオミクロン株に置き換わっていることが確認された。さらに、オミクロン株のうち、変異が異なる型「BA.2」(ステルス・オミクロン)が83%、残り17%が「BA.1」と特定された。
バングラデシュでは、1月末から2月初旬にかけて、1日当たり1万人を越える感染事例、陽性率30%前後が続いていた。しかし、2月中旬以降は感染数が減少し、政府は2月21日まで実施していた感染拡大防止措置の延長を発表していない(2022年2月4日記事参照)。2月21~27日の週の1日当たりの平均感染者数は1,341人で、主要病院の病床数も落ち着き始めている。しかし、在留邦人の間でも感染事例は報告されているため、引き続き徹底した感染対策が必要だ。
(安藤裕二)
(バングラデシュ)
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