保健省、5~11歳の児童向け新型コロナワクチン接種を承認
(ベトナム)
ホーチミン発
2022年03月07日
ベトナム保健省は3月1日、公文書457/QĐ-BYTにより、5~11歳の児童に対する新型コロウイルスワクチンの接種を承認した。同省によると、国内のワクチン接種率(2回目)は18歳以上で約98%、12~17歳で約94%と高く(保健省機関紙「健康と生活」2月26日)、今回の承認を受け、対象を拡大してさらに接種を進めることとなった(注)。
同文書では、1回のワクチン接種量について、接種対象者が12歳以上の場合は0.3ミリリットルだが、5~11歳は0.2ミリリットルと規定している。
ベトナム政府は今回の承認に先立ち、5~11歳の児童への接種準備のため、米国ファイザー製のワクチン2,190万回分の購入を決定していた(2022年2月14日記事参照)。保健省によると、ワクチン購入の基本的な手続きは既に完了しており、4月末までに調達を終える予定だ。
5~11歳の児童へのワクチン接種について、同年齢層の子供を持つ親を対象としたアンケート調査では、80%が接種に同意しており、「接種をためらう」とする回答は12%、「接種させるつもりはない」は3%という。
感染拡大により、対面授業を停止する動きも
テト(旧正月)の休み明け以降、多くの地方省・市の幼稚園や小中学校で対面授業のための登校を再開していたが(2022年2月16日記事参照)、新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け、高校を含めて、対面授業からオンライン学習に切り替える学校が増えている(「健康と生活」3月2日)。
各省・市では、対面授業・登校の実施について感染状況に応じた対応を取りながら、今後、5~11歳の児童を対象としたワクチン接種を進めていくことになる。
(注)報道時点(2月26日)での3回目のワクチン接種率は、18歳以上で約32%。
(阿部浩明)
(ベトナム)
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