ハンガリー国立銀行、インフレ抑制へ政策金利を大幅引き上げ

(ハンガリー、ウクライナ、ロシア)

ブダペスト発

2022年03月31日

ハンガリー国立銀行(NBH、中央銀行)は3月22日の月例政策会議で、政策金利を3月23日から1.0ポイント引き上げ4.40%とすることを決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2021年6月からの引き締めサイクルが始まって以来(2021年6月28日記事2021年12月16日記事参照)、国立銀行はこれで政策金利を3.8ポイント引き上げたことになる(添付資料図参照)。今回はここ半年で最も大幅な引き上げ。

ハンガリー中央統計局が3月9日に発表したデータによると、2月のインフレ率は前年同月比8.3%と、14年半ぶりの高水準を記録した。主に食品価格(11.3%増)と燃料価格(18.7%増)の上昇が影響している。この2つの価格に対して、政府は2021年秋以降、一連の物価抑制策(2022年1月18日記事参照)を実施。物価上昇は鈍化しているが、2月のインフレ率は1月の7.9%から0.4ポイント上昇した。国立銀行が発表した3月のインフレレポート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、2022年の年平均インフレ率見通しを7.5~9.8%に引き上げた。この2つの価格抑制策は5月に終了することになっており、4月3日の議会選挙後、新政権が延長しない場合にはさらなる物価上昇が予想される。

金融当局は、インフレ率は2023年後半に国立銀行のインフレ目標値前後の許容範囲に戻り、2024年には目標値の3%に近づくと予想している。

月例政策会議は今回の発表に際して、ロシアによるウクライナ侵攻とロシアに対する経済制裁により、短期的にはインフレ見通しに対して「通常よりもはるかに高いリスクをもたらしている」と述べた。「インフレリスクの高まりは、さらなる金融引き締めを正当化するものだ。その結果、政策会議は金融情勢の全般的な引き締めを継続し、これまでよりも大きな増分で政策金利の引き締めサイクルを継続することが必要だと考えている」と付け加えた。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー、ウクライナ、ロシア)

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