新型コロナ感染第3波のピークアウトを宣言、引き続きワクチン接種による感染予防策を強化

(ペルー)

リマ発

2022年02月10日

ペルー保健省(MINSA)傘下の国立疫病対策センター(CDC-Perú)は2月7日、2022年第2週(1月第3週)に新型コロナウイルス感染第3波がピークアウトしていたと発表した。CDC-Perúの統計によると、2021年12月に始まった第3波(2022年1月11日記事参照)は1月10日に6万187人と1日当たり過去最多の感染者を記録して以降、減少に転じており、1週間の累計感染者数も2022年第4週(1月第5週)の23万8,878人から翌第5週(2月第1週)には11万3,282人とほぼ半減している。一方で、死者数については社会保険庁(ESSALUD)によると、第4週(1,317人)から第5週(1,321人)にかけて微増傾向にあることと、全国の集中治療室(ICU)病床の占有率も70.4%と高いため、引き続き感染対策の強化と3回目のワクチン接種が呼び掛けられている。

国立保健研究所(INS)では、ワクチンの有効性について、INS内で感染第2波期間中(2021年3~6月)において実施したコホート研究(注)の結果を発表。同研究によれば、発症予防に関する有効性は50.4%で、重症化予防(ICU入院・死亡)に関する有効性は94.0%に上るとしている。一方、その後の研究の継続により、ワクチンの有効性が段階的に減少することから、2021年9月には3回目のブースター接種を実施する方針を決定したとしている。

MINSAでは2022年1月末から、ワクチン接種対象年齢を5歳まで引き下げた(2022年1月25日記事参照)。既に小児用ファイザー製ワクチン249万回分を同社から調達し、2月3日時点で5~11歳の児童76万4,513人(同年齢層の18.2%)の接種を終えている。また、全体的にも2月8日時点で1回目接種は2,645万6,926人(人口比80.0%)、2回目接種は2,336万2,811人(70.7%)、3回目接種は861万7,399人(26.1%)に達しており、引き続きワクチン接種による感染拡大予防策の強化を図っていく方針を示している。

(注)疫病の要因と発症の関連を調べるための観察研究手法の1つ。特定疫病要因に関わっている集団と無関係の集団の2グループをつくり、双方の罹患(りかん)率や死亡率を比較する方法。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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