海外スタートアップコンテストの採択企業、CEATECの商談会に参加

(日本)

イノベーション促進課

2021年12月27日

ジェトロは、日本企業や自治体などと海外スタートアップとのオープンイノベーションを推進すべく、今年初めて日本の社会課題への解決策を募集する海外スタートアップ向けコンテストを実施した。採択企業の45社はCEATEC 2021 ONLINE外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(会期:10月19~22日、11月30日までアーカイブ期間、注)で併催されたオンライン商談会に参加した。

ジェトロは2021年6月に欧州最大のオープンイノベーションの祭典「Viva Technology 2021」(フランス)のプラットフォームを活用し、海外スタートアップ発掘コンテスト「Japan Challenge for Society5.0-Accelerate Innovation with Japan-」の企業募集を開始した(2021年6月24日記事参照)。これは、日本が直面する社会課題テーマである「環境配慮型社会への転換」「労働力減少への対応・生産性の向上」「都市・地域のバランスの取れた成長」の3つのテーマで、海外のスタートアップが課題解決の提案を行うもの。約1カ月半の応募期間で53カ国・地域から約300の提案が寄せられた。

審査では、日本企業との協業の可能性や日本市場への適用性などが基準となり、ジェトロは9月末に18カ国・地域45社のスタートアップを採択した(2021年9月27日採択発表参照)。

採択したスタートアップにはこれまでに、ジェトロは2つの特典を提供している。

その1つが、CEATECにジェトロが設置した海外スタートアップゾーン「JETRO Global Connection」への出展と、CEATECに併催したオンライン商談会。オンライン商談会は、CEATECの会期からアーカイブ期間が終了した11月30日まで、ジェトロ主催で実施し、日本企業や自治体とスタートアップをマッチングさせた。建設、インフラ、エネルギー、精密機器、電機など幅広い業種の日本企業が自社のニーズへの新たな技術を模索して参加した。商談が進めば、新たな事業創生に向けた協業や連携の可能性もある。

採択企業へのもう1つの特典は、CEATEC会期前後に実施した、ジェトロが紹介する日本の有識者(メンター)によるメンタリング。スタートアップは日本への市場展開やパートナー候補について、メンターに積極的にアドバイスを求めた。

2つの特典について、スタートアップからは「CEATEC出展が自社の認知度向上につながった」「メンターの質が高く、有益な情報を得ることができた」という声が寄せられた。

採択企業の国・地域は、欧米、アジア、中東まで世界各国に広がり、CEATECでの「JETRO Global Connection」のキャッチフレーズは「世界のスタートアップと共に創る日本の未来」とした。そのうち、スウェーデン、ハンガリーのスタートアップの出展はCEATEC初だった。

CEATEC出展企業一覧PDFファイル(1.4MB)を参照のこと。企業とのコンタクト希望の場合は、ジェトロのイノベーション促進課(IID@jetro.go.jp)まで連絡を。

画像 CEATEC 2021 ONLINE会場エントランス(ジェトロ撮影)

CEATEC 2021 ONLINE会場エントランス(ジェトロ撮影)

画像 CEATEC JETRO Global Connectionランディングページ(ジェトロ撮影)

CEATEC JETRO Global Connectionランディングページ(ジェトロ撮影)

(注)CEATECは日本最大級のSociety5.0をテーマとした総合技術展示会。2021年は「ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC」をスローガンに掲げ、新型コロナウイルス禍で2年目の完全オンライン開催となった。

(森友梨)

(日本)

ビジネス短信 afbbe50ed7e732b4