ジェトロ初 日本の社会課題解決をテーマとした海外スタートアップコンテスト 18ヵ国・地域の45社からの提案を採択

2021年09月27日

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ジェトロは、日本が抱える社会課題の解決策をテーマとした海外スタートアップコンテスト 「Japan Challenge for Society5.0-Accelerate Innovation with Japan-」に関し、応募審査を行った結果、次の通り採択スタートアップ45社(18ヵ国・地域)を決定しました。
全世界を対象としたスタートアップコンテストはジェトロ初の試みとなります。
本コンテストでは、日本が抱える3つの社会課題をテーマに、オープンイノベーションの世界的祭典である「Viva Technology」と連携し、世界中から提案を募集したところ、約1か月半の応募期間に、53ヵ国・地域から292件の提案がありました。
「環境にやさしいバイオ由来の梱包材技術」や「新たな航空物流ソリューション」、「代替タンパク源の確保につながる昆虫食などフードテック」、「建設現場や製造現場の人材不足に対応するスマートコンストラクション・スマートファクトリー技術」、「ワイヤレス充電技術」、「スマートシティで活用可能なサイバーセキュリティ技術」など、日本の抱える社会課題解決への寄与が期待される海外スタートアップのユニークな提案を採択しました。
今後、採択企業に対し有識者や業界関係者等によるメンタリングを提供し、10月19日~22日開催のCEATEC2021 ONLINEにおいて実施するオンライン商談会に向け、準備を進めて参ります。ジェトロは、海外スタートアップと日本企業や自治体との協業・連携(オープンイノベーション)に対する支援を通じて、「日本の社会課題の解決」や「新産業の創出」を目指します。
なお、採択スタートアップの技術紹介やCEATECでの商談会については、10月上旬に発表予定です

採択企業数:各募集テーマ15社、合計45社(18ヵ国・地域)

募集テーマ: Environmental Friendliness(環境配慮型社会への転換)
企業名 国・地域
AgroSustain外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます スイス
Biolive外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます トルコ
Bisly Ltd外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます エストニア
BrainBox AI外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます カナダ
Cruz Foam外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
EH Group Engineering外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます スイス
Everimpact外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
FLYING WHALES外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
Kaluza外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 英国
METRON外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
SolarDuck外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます オランダ
Solarstone外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます エストニア
TWAICE Technologies GmbH外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます ドイツ
Wise Systems外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
Ynsect外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
募集テーマ: Labor Shortage & Improving Productivity(労働力減少への対応・生産 性向上)
企業名 国・地域
Beeinventor Limited外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 台湾
Bioservo Technologies外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます スウェーデン
BYSTAMP外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
DataMesh外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 中国
Dorabot Inc外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 中国
InUse外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
JITbase外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます カナダ
MAGMENT GmbH外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます ドイツ
Newndra Innovations Private Limited外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます インド
OpSense, Inc.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
ThisFish Inc.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます カナダ
Upbrella外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます カナダ
Valkyrie Industries ltd外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 英国
VisiLean Ltd外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フィンランド
ViveLab Ergo外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます ハンガリー
募集テーマ:Smart & Resilient Japan(都市・地域のバランスのとれた成長)
企業名 国・地域
3D CityScapes外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます カナダ
Autofleet外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます イスラエル
Coconut Silo外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 韓国
MoBagel Inc.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
Nanolock Security外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます イスラエル
Pantonium外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます カナダ
Quad Miners外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 韓国
Ridecell外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
Sensible 4 Oy外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フィンランド
Sharper Shape Inc.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
SMIILE外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
Syntiant Corp.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
Solidatus外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます シンガポール
Upciti外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます フランス
Velodyne Lidar Inc.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 米国
国・地域 提案件数
アジア 86
オセアニア 2
北米 50
中南米 10
欧州 94
ロシア・CIS 18
アフリカ 14
合計 292
Japan Challenge for Society5.0 地域別提案結果(提案数:292件)アジア30%、オセアニア1%、北米17%、中南米3%、欧州32%、ロシア・CIS6%、中東6%、アフリカ5%

社会課題解決・SDGs達成に貢献するジェトロのオープンイノベーション事業

日本は、「人口減少・少子高齢化」、「都市への人口集中・地方の衰退」、「社会資本の老朽化」、「長期的な経済の低迷」、「低い労働生産性」などの課題を抱え、「気候変動」、「環境問題」など地球規模で取り組みが必要な課題などへの対応も求められています。
世界に先駆け直面している社会課題も多く、日本は「課題先進国」とも言われています。こうした課題は、国内のみで解決できるものだけではありません。政府や自治体、企業など、単独では解決が難しいものも多く、革新的なビジネスモデルや技術等を有すスタートアップや外部との新たな「協業・連携」いわゆる「オープンイノベーション」が不可欠です。
ジェトロでは、2019年4月にオープンイノベーションの専門部署「イノベーション促進課」を設立し、海外の有望スタートアップ等との協業・連携の支援を進めております。今後も、オープンイノベーションを通じた日本及び世界が抱える社会課題の解決や新規事業の創出、SDGsの達成に貢献して参ります。

SDGs(17の目標のアイコン)

イノベーション・知的財産部 イノベーション促進課 (担当:佐藤、高野、吉田) E-mail: IID@jetro.go.jp