米ジョージア州アトランタ市長選、決選投票でディケンズ市議会議員が勝利

(米国)

アトランタ発

2021年12月02日

米国ジョージア州アトランタ市長選挙の決選投票が11月30日に行われた。地元主要メディアは同日、現アトランタ市議会議員のアンドレ・ディケンズ氏(民主党)が得票率64%で勝利したと報じた。

11月2日に行われた本選挙では、現市議会議長のフェリシア・モア氏(民主党)が得票率40.8%で1位となるも、過半数の票を獲得することができず、得票率23.0%で2位になったディケンズ氏との決選投票に至った。今回の市長選に立候補しなかった現職のケイシャ・ボトムズ市長(2021年8月26日記事参照)は、決選投票前に自身のツイッターでディケンズ氏への支持を表明していた。

また、ボトムズ市長の前任で、2010年から2018年までの2期にかけてアトランタ市長を務めたカシム・リード氏は、モア氏と共に有力候補と予想されていたが、11月2日の本選挙では得票率22.4%の3位に終わっていた。市長時代の部下の収賄罪などによる有権者の不信感が投票結果に影響したものと報じられている(「アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション」紙電子版11月4日)。

ディケンズ氏は、2013年11月に市議会議員に初選出、2017年11月に再選、インフラ整備、公衆安全、労働力開発などの活動に従事している。市議会議員のほかに、テクノロジーを通じて世代をまたがる貧困問題の解決に取り組む非営利法人、テックブリッジの最高開発責任者も務めている。2018年には、テックブリッジにおいて、失業者や非伝統的学生(注)の就職を支援するためのテクノロジー分野の研修プログラム(テクノロジー・キャリア・プログラム)を創設した。

ディケンズ氏は勝利演説で、「アトランタは人口と富が成長し、ビジネスが集まってきているが、いまだに路上で生活している人々がいる」と述べた。世代をまたがる諸問題として、犯罪や貧困、失業、ホームレスなどを挙げた上で「こうした問題に立ち向かうことのできる市があるとすれば、それはアトランタだ」と強調した。

新型コロナウイルス対応をめぐり、ボトムズ市長としばしば対立してきたブライアン・ケンプ・ジョージア州知事(共和党、2021年8月23日記事参照)も、自身のツイッターにおいて、「犯罪と戦い、経済開発を促進し、州都と州の明るい未来を実現するため、彼とともに働くことを楽しみにしている」とディケンズ氏に対する祝福のメッセージを発した。

(注)就業経験や扶養する家族がいるといった、中等教育課程修了直後に大学や専門学校などで高等教育を受ける従来型の学生と異なる特徴を持つ学生を指す。

(石田励示)

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