米アトランタ市長選の候補者登録が締め切り、現職市長は不出馬

(米国)

アトランタ発

2021年08月26日

2021年11月2日に改選が予定されている米国ジョージア州アトランタ市長選挙の候補者登録が8月20日に締め切りとなり、14人の候補者が立候補した。主な候補者として、現職のケイシャ・ボトムズ市長の前任で2010~2018年に2期アトランタ市長を務めたカシム・リード氏、現アトランタ市議会議長のフェリシア・モア氏、弁護士のシャロン・ゲイ氏、現アトランタ市議会議員のアントニオ・ブラウン氏およびアンドレ・ディケンズ氏らが挙がっている。

世論調査会社サーベイUSAが7月20~25日に実施したアンケート調査(回答者数516人)では、17%がリード氏に、次いで10%がモア氏に投票すると回答した。11月2日の選挙でいずれの候補者も全体の過半数の票を獲得できなかった場合には、上位2人による決選投票が11月30日に行われる。

2020年大統領選挙の際には民主党の副大統領候補としても名前が挙がっていた現職のボトムズ市長(民主党)は、5月に次期市長選への不出馬を表明しており、8月20日の締め切りをもって正式に不出馬が確定した。1期で退く市長としては、1990~1994年に市長を務めたメイナード・ジャクソン氏以来18年ぶりとなり(注)、反響を呼んでいる。

アトランタでは、2020年に過去20年以上の中で最多となる157件の殺人事件を警察が調査するなど、犯罪の増加と治安の悪化が大きな問題となっている。2021年に入ってからも、6月時点で殺人事件が前年比50%以上、発砲事件が40%以上増加しており、市民の安全対策が今回の市長選において重要なテーマとされている(「アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション」紙電子版7月19日)。新型コロナウイルス対策をめぐり、ボトムズ市長と対立するブライアン・ケンプ・ジョージア州知事(共和党)(2021年8月23日記事参照)は「マスク着用を義務化する代わりに、暴力犯罪や違法な公道レースと闘うことに集中するべき」と、ボトムズ市長を批判していた。

(注)ただし、ジャクソン氏は1974~1982年に2期市長を務めており、通算の任期が1期の市長としては、1970~1974年に市長を務めたサム・マッセル氏までさかのぼる。

(石田励示)

(米国)

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