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ミャンマー国軍の対応に失望感広がる、ASEAN外相会合

(ASEAN、ミャンマー、マレーシア、インドネシア)

ジャカルタ発

2021年10月12日

ASEAN外相会合が10月4日、オンライン形式で開催され、2021年4月のASEAN首脳級会議(2021年4月27日記事参照)で決定したミャンマーに関する「5項目の合意」の進捗状況の報告などが行われた。同会合では顕著な進捗がみられないとして、複数の外相からミャンマー国軍に対し失望感が示され、一部からは10月末に開催されるASEAN首脳会合へのミャンマー政府代表者の参加を危ぶむ声も出ている。

「5項目の合意」のうちの1つであるミャンマーへの人道的支援に関しては、110万ドル相当の医療機器が、ミャンマー赤十字社(MRSC)に寄付されたことが報告された。また、ASEAN事務局とASEAN防災人道支援調整センター(AHAセンター)が連携し、ミャンマー国民への新型コロナウイルスのワクチン接種プログラムの実施を検討していることも報告された。ASEAN特使によるミャンマー訪問および関係者との面談については、前回のASEAN外相会合で、ブルネイのエルワン第2外相が特使として指名され(2021年8月13日記事参照)、同相はアウンサンスーチー氏などとの面談を希望している。一方、ミャンマー国軍報道官は「現在訴訟中の関係者との面談を許可するのは難しい」との見解を示している(「チャネル・ニュース・アジア」10月1日)。インドネシアのルトノ・マルスディ外相は記者会見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、「今年4月のASEAN首脳級会議から目立った進捗はなく、ミャンマー軍部は特使に対し前向きな対応をしていない」とした上で、「ASEAN各国の外相はこの状況を首脳に報告し、ASEANのミャンマーへの関与に関し、特に次回のASEAN首脳会合につき、首脳から指示を得る必要がある」とした。マレーシアのサイフディン・アブドゥッラー外相はSNS上で、ミャンマー国軍への失望感を表明するとともに、「進展がなければASEAN首脳会合に国家統治評議会(SAC)議長(注)が出席するのは難しいだろう」とコメントした。

なお、ASEAN首脳会合および関連会合は10月26日から28日にかけて開催される予定だ。

(注)ミャンマー国軍の最高意思決定機関で、議長は国軍司令官のミンアウンライン氏が兼ねる。

(上野渉)

(ASEAN、ミャンマー、マレーシア、インドネシア)

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