米石油ガス開発ペン・バージニア、ローンスター・リソーシズを買収

(米国)

ヒューストン発

2021年07月20日

米国独立系石油ガス開発会社のペン・バージニア(本社:テキサス州ヒューストン)は7月12日、米国シェール石油・ガス開発会社のローンスター・リソーシズ US(本社:テキサス州フォートワース、以下、ローンスター)を、全株式取得して買収することを発表した。

ローンスターの株主は、1株当たりペン・バージニア株0.51株を受け取ることになる。

両社は、テキサス州のイーグルフォード盆地で操業しているが、ペン・バージニアは在来型の石油・ガスの生産を、ローンスターは非在来型のシェール石油・ガスの生産を行っている。

買収により、ペン・バージニアは、石油・ガス生産量について日量2.5万バレル相当から日量3.8万バレル相当に増加し、資産について9万エーカー(約364平方キロ)から14万3,000エーカー(約579平方キロ)となる。また、今回の買収により、石油ガス生産に関する運営費や設備投資費用などが効率化されることにより、年間2,000万ドル以上の相乗効果を見込んでいる。

ローンスターは、新型コロナウイルスの感染拡大で燃料需要が縮小し、原油価格が低迷したことにより、2020年9月30日、テキサス州南部地区連邦破産裁判所に対し、米国連邦破産法第11章適用の申し立てを行った旨を発表していた(2020年10月8日記事参照)。

最近の類似の買収事例として、米国独立系石油ガス開発会社サウスウェスタン・エナジー(本社:テキサス州スプリング)が6月2日に米国天然ガス開発会社インディゴ・ナチュラル・リソーシズ(本社:テキサス州ヒューストン)を約27億ドルで買収した事例(2021年6月4日記事参照)がある。

(沖本憲司)

(米国)

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