米石油ガスSWN、インディゴ・ナチュラル・リソーシズを約27億ドルで買収

(米国)

ヒューストン発

2021年06月04日

米国独立系石油ガス開発会社サウスウェスタン・エナジー(本社:テキサス州スプリング、以下、SWN)は6月2日、米国天然ガス開発会社インディゴ・ナチュラル・リソーシズ(本社:テキサス州ヒューストン、以下、インディゴ)を約27億ドルで買収することを発表した。

買収額の内訳は、現金4億ドル、SWNの普通株約16億ドル、優先証券約7億ドルで構成される。

SWNは、ペンシルベニア州のアパラチア盆地北東部で天然ガスの生産を実施し、オハイオ州とウェスト・バージニア州にまたがるアパラチア盆地南西部で天然ガス、液化天然ガス(LNG)、石油の生産を実施している。インディゴは、ルイジアナ州のヘインズビル盆地で天然ガスの生産を実施している。

買収により、SWNは天然ガス生産量について日量11億立方フィート相当(ヘインズビル盆地)の増加となり、アパラチア盆地(日量30億立方フィート相当)と合わせて、日量41億立方フィート相当、資産について14万9,000エーカー(603平方キロ)増となり、合計93万8,000エーカー(3,796平方キロ)となる。

SWNは今回の買収により、2021~2023年に累計キャッシュフローを約12億ドル増加させる。また、成長を続けるメキシコ湾地域LNG回廊とインディゴが保有する高収益の資産が近接しており、パイプラインを通じて低コストでアクセスできることにより、2022年に12%の利益増加を見込んでいる。

最近の類似の買収事例として、米国大手独立系天然ガス開発会社イーキューティー(本社:ペンシルベニア州ピッツバーグ)が5月6日に米国天然ガス開発会社アルタ・リソーシズ(本社:テキサス州ヒューストン)を約29億ドルで買収した事例(2021年5月11日記事参照)がある。

(沖本憲司)

(米国)

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