連邦政府、新型コロナウイルス規制措置の緩和第5弾を決定

(スイス)

ジュネーブ発

2021年06月24日

スイス連邦参事会(内閣)は6月23日、新型コロナウイルス対策の規制措置の緩和措置第5弾を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。5月31日から実施している現行の緩和措置に続くもので、6月11日に発表していた案(2021年6月15日記事参照)よりもさらに緩和を進める。本措置は6月26日から適用する。主な措置は以下のとおり。

  • 一般に利用される屋外の公共施設、レジャー施設、鉄道駅構内やバス停などでのマスク着用義務を撤廃。
  • 義務教育以降の教育機関での対面授業の人数制限などを撤廃。
  • 職場でのテレワークは義務から推奨に置き換える。
  • 屋内店舗やレジャー、スポーツ施設の収容定員の制限を撤廃。「COVID証明書」(2021年6月15日記事参照)の提示が不要なイベントの会場には、定員を収容人数の3分の2までとする制限を適用する。
  • レストラン、カフェの1テーブル当たりの着席人数制限を撤廃(これまでは4人)。屋内では引き続き着席が義務付けられ、テーブル間の社会的距離の確保が求められる。また、各テーブルの代表者1人の連絡先を記録する必要がある。
  • クラブ、ディスコを再開する。ただし、入場は「COVID証明書」保持者に限る。
  • 「COVID証明書」保有者に限られた大規模イベントは、6月1日からパイロットイベント(屋内600人、屋外1,000人)が解禁されていたが、26日以降は人数制限と収容定員制限、マスク着用義務を撤廃する。1,000人以上のイベントは州当局の許可が必要。
  • 「COVID証明書」の提示を必要としないイベントについては、参加者を1,000人未満に制限し、着席の上でマスク着用と社会的距離の確保が必要。結婚式やコンサートなど移動が想定されるイベントは屋内250人、屋外500人まで、かつ収容定員の3分の2までの人数制限を適用する。
  • スポーツや文化活動について、人数制限やマスク着用義務を廃止する。屋内で活動する場合は引き続き参加者の連絡先収集を義務付け。
  • 私的な集会については、屋内30人まで、屋外50人までの人数制限をこれまでどおり維持する。
  • 展示会を参加人数の制限なく再開する。「COVID証明書」の提示を必要としない展示会では、マスクの着用を義務付け、飲食は指定のエリア内のみで許可する。
  • セルフコロナ検査キットの薬局での無料配布(1カ月当たり1人5回分)はこれまでどおり実施するが、対象はワクチン未接種者または新型コロナウイルスに感染したことのない人に限る。
  • mRNAワクチンを完全に接種した際の有効期限を連邦ワクチン委員会の評価に基づき半年から1年に延長。

(和田恭)

(スイス)

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