米CDC、日本への渡航勧告を「レベル3」に引き下げ

(米国、日本)

ニューヨーク発

2021年06月08日

米国疾病予防管理センター(CDC)は6月7日、日本への渡航に関する注意レベル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを4段階中最高の「レベル4:(新型コロナウイルスへの感染リスクが)非常に高い(Very High)」から、「レベル3:高い(High)」(注)に引き下げた。

CDCは、注意レベルを引き下げたものの、日本への渡航前にはワクチン接種を必ず完了すべきとしており、また、ワクチン接種を完了していない者は日本への不要不急の渡航は避けるべきとしている。さらに、全ての渡航者は、変異株に感染し、拡散させる恐れがあるとしている。CDCはまた、日本への渡航中、マスク着用や社会的距離に関する日本国内のガイドラインに従うようにとしている。

日本への渡航に関するCDCの注意レベルは、5月24日にレベル4に引き上げられ、これに伴い、国務省も同日に日本への渡航勧告レベルを4段階中最高の「レベル4:渡航を中止せよ(Do not travel)」に引き上げたが(2021年5月25日記事参照)、6月7日時点では国務省の渡航勧告レベルは、レベル4に据え置かれている。

国務省は4月19日に、約8割の国の渡航警告レベルを最高段階のレベル4に改定する方針を示しており(2021年4月21日記事参照)、6月7日時点で日本を含め150カ国・地域を渡航勧告レベル4に指定しているが、これらには暴動やテロなど、新型コロナウイルス以外の理由によるものも含まれている。一方、CDCが注意レベル4に指定している渡航先は同日時点で62カ国・地域となっている。

(注)CDCは2020年11月21日、渡航注意のレベルを国務省や他の公衆衛生機関に合わせ、3段階から4段階に変更した。

(吉田奈津絵)

(米国、日本)

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