米CDCと国務省、日本への渡航勧告を最高の「レベル4」に引き上げ
(米国、日本)
ニューヨーク発
2021年05月25日
米国疾病予防管理センター(CDC)は5月24日、日本への渡航に関する注意レベルを4段階中最高の「レベル4:(新型コロナウイルスへの感染リスクが)非常に高い(Very High)」(注)に引き上げた。米国務省も同日、日本への渡航勧告レベル
を4段階中最高の「レベル4:渡航を中止せよ(Do not travel)」に引き上げた。
CDCは、日本に渡航せねばならない理由がある場合には、渡航前に必ずワクチン接種を完了すべきだとした。ただ、ワクチン接種を完了した渡航者も変異株に感染し、拡散させる恐れがあるため、日本への渡航は全て見直すよう勧告している。CDCはまた、日本への渡航者に対し、マスク着用や社会的距離に関する日本国内のガイドラインに従うようにとしている。
国務省は今回のCDCの判断を受けて、日本への渡航勧告レベルを「レベル4」に引き上げた。同省は4月19日に、米国民に対して全ての海外旅行を再考するよう勧告するとともに、海外の約8割の国を渡航警告レベル4に指定する考えを示していたが(2021年4月21日記事参照)、日本はレベル3のまま据え置かれていた。
(注)CDCは2020年11月21日から、渡航注意のレベルを国務省や他の公衆衛生機関に合わせ、3段階から4段階に変更した。
(吉田奈津絵)
(米国、日本)
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