タミル・ナドゥ州、多くの店舗営業を正午までに制限

(インド)

チェンナイ発

2021年05月07日

インド南部タミル・ナドゥ(TN)州は5月3日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、活動制限に関する通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発出した。活動制限は5月6日午前4時から5月20日午前4時までとしているが、延長される可能性もある。

多くの店舗(一部例外あり)の営業を正午までに制限したのが主な変更点だ。これまでの活動制限も含めて、主な活動制限は以下のとおり。

  • 全ての政府庁舎と企業のオフィスは出勤者数を50%以下に制限。
  • 公共交通機関は収容可能人数を50%以下に制限。
  • 独立店舗型の食料品店は、50%以下の収容人数ならば、日曜日を除いて、正午までの営業が可能(肉、魚の販売は土曜日も不可)。医薬品や牛乳などの生活必需品の販売については、特段制限しない。そのほか多くの店舗は営業不可。
  • レストランやホテルなどによる料理の提供は持ち帰りに限り、制限された時間(午前6時~午前10時、正午~午後3時、午後6時~午後9時)のみ提供可能。
  • あらゆる集会の禁止。映画館の閉鎖。
  • 夜間(午後10時~翌日午前4時)と日曜日の厳格な活動制限は継続し、工場操業の制限に関する規制も継続(2021年4月20日記事参照)。
  • そのほか、上記に記載のない、従前の活動制限は継続(2021年4月9日記事、2021年4月27日記事参照)。

TN州では、1日当たりの新規感染者数が5月以降は2万人前後と増加傾向が続いている。また、アクティブ患者(注)も日々増加しており、5月5日時点ではインド全州で9番目に多い。州都チェンナイでは、医療提供態勢が逼迫している。その後の感染拡大の状況を踏まえ、5月20日午前4時以降も活動制限が延長される可能性も出てきている。

(注)感染者数から回復者数と死者数を除いた数。

(浜崎翔太)

(インド)

ビジネス短信 f4a741a6c5e33bc4