タミル・ナドゥ州、新型コロナ感染拡大収まらず、さらなる活動制限措置

(インド)

チェンナイ発

2021年04月27日

インド南部タミル・ナドゥ(TN)州は4月24日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、さらに活動を厳しく制限する通達を出し、26日から施行した。主な内容は以下のとおり。

  • レストランなど、飲食を提供する店は、テークアウトサービスのみ可能。
  • Eコマースサービスは、制限された時間帯のみ営業可能。
  • ショッピングモールなどの大型複合施設は、営業不可(入居する食品販売店などの営業も不可)。
  • 独立店舗型の食料品店は、50%以下の収容人数であれば営業可能。
  • プドゥチェリー連邦直轄領を除く、州外からTN州への移動には「eパス(許可証)」が必要。
  • 映画館、ジム、バー、会議施設、理髪店、美容院などの閉鎖。

なお、上記通達は、夜間と日曜日の活動における制限(2021年4月20日記事参照)と併せての施行になる。

このほか、TN州金融当局(SLBC-TN)により、TN州の銀行の営業時間が4月26日から、午前10時から午後2時までに制限された(「タイムズ・オブ・インディア」紙4月26日)。

TN州では、1日当たりの新規感染者数が引き続き拡大傾向にあり、4月25日時点で、インド全州で8番目に多い10万人以上のアクティブ患者(注)を抱えている。今後、さらに厳格な措置が取られる可能性もあり、常に最新の通達や報道を確認することが必要だ。

(注)感染者数から回復者数と死者数を除いた数。

(浜崎翔太)

(インド)

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