米天然ガス開発大手イーキューティー、アルタ・リソーシズを約29億ドルで買収

米国大手独立系天然ガス開発会社イーキューティー（本社：ペンシルベニア州ピッツバーグ）は5月6日、米国天然ガス開発会社アルタ・リソーシズ（本社：テキサス州ヒューストン）を約29億ドルで買収することを発表した。

今回の買収額の内訳は、現金10億ドルおよびイーキューティーの普通株約19億ドルで構成される。

イーキューティーとアルタ・リソーシズは、ペンシルベニア、ウェストバージニア、ニューヨーク、オハイオおよびメリーランドの各州にまたがるマーセラス盆地内で天然ガス開発を実施している。

買収により、イーキューティーは、天然ガス生産量が日量10億立方フィート増となり、合計日量56億立方フィートに、資産は30万エーカー（約1,214平方キロメートル）増となり、合計160万エーカー（約6,475平方キロメートル）になる。

イーキューティーは、今回の買収以前から、既に米国で最大の天然ガス生産企業であり、今回の買収により、2026年までにキャッシュフローを20億ドル増加させるとしている。

最近の類似の買収事例として、米国大手独立系石油ガス開発会社パイオニア・ナチュラル・リソーシズ（本社：テキサス州ダラス）が、2021年4月1日に米国石油ガス開発会社ダブルポイント・エナジー（本社：テキサス州フォートワース）を64億ドルで買収した事例（2021年4月7日記事参照）がある。

（沖本憲司）