ラッソ新大統領が就任、太平洋同盟加盟へ意欲

(エクアドル)

ボゴタ発

2021年05月26日

エクアドルで5月24日、ギジェルモ・ラッソ氏が第47代大統領に就任した。任期は2025年までの4年間。ラッソ氏は同国最大の港湾都市グアヤキル出身の65歳。4月の大統領選決選投票で、左派のアンドレス・アラウス氏に勝利した(2021年4月13日記事参照)。

ラッソ新大統領は就任演説で「エクアドルは世界貿易への扉を開く」と宣言し、太平洋同盟への加盟や主要貿易相手国との自由貿易協定(FTA)締結を進めていく考えを表明した。

産業界からは歓迎の声が上がっている。エクアドル輸出業者連盟(Fedexpor)とエクアドル企業委員会(CEE)代表のフェリペ・リバデネイラ氏は、FTA締結のために早速動き出そうと呼びかけ、特に米国とのFTA締結へ期待を示した。国立水産養殖会議所(CNA)や、バナナ流通輸出協会(Acorbenec)、花卉(かき)生産者輸出者協会(Expoflores)も市場開放を歓迎し、新大統領支援を表明した。太平洋同盟加盟については、コロンビアが既に支援を表明している(2021年4月28日記事参照)。

新閣僚27人を指名

ラッソ大統領は就任と同時に、新たな閣僚27人を指名した(添付資料表参照)。副大統領には、ラッソ氏の政治団体クレオ(CREO)創設時からの盟友で、2017年と2021年の大統領選ではラッソ氏の広報担当を務めたアルフレッド・ボレロ氏が就任した。

(茗荷谷奏)

(エクアドル)

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