ラゴス州政府、新たな公共交通機関を発表、バイクタクシーへ影響か

(ナイジェリア)

ラゴス発

2021年05月27日

ナイジェリア・ラゴス州のババジデ・サンウォオル知事は5月19日、「ファースト&ラストマイルバス(FLM buses)」の開業式典で、ミニバス500台を新規導入すると発表した。7~11人乗りのバンで、バイクタクシー(オカダ)の代替交通手段として投入し、州内286のコミュニティーのバス停と主要道路を結ぶ。バスの車種は、報道写真を見ると、ナイジェリア国内で組み立てられた中国・華晨汽車の「金杯小海狮 x30」とみられる(「BBC」5月19日)。州政府の計画では、運行台数を今後5,000台に増やし、運営を民間業者に委託する予定だ。

ラゴス州は、2020年2月から中心市街地の15行政区でバイクタクシーの乗り入れを禁止している(2020年2月17日記事参照)ほか、ババジデ知事は5月10日の演説でバイクタクシーの違反行為を批判し、新たな規制の導入を検討すると発言していた。

式典では、2020年10月のEnd-SARSデモ(2020年10月15日記事参照)によって焼失した100台のバス・ラピッド・トランジット(BRT)車両の補完のため、追加で配備した中型・大型バス100台も公開した。

(谷波拓真)

(ナイジェリア)

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