ロックダウン緩和第2段階、買い物客で街ににぎわい戻る

(英国)

ロンドン発

2021年04月13日

英国のイングランドで4月12日、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うロックダウンの緩和が第2段階に進んだ。生活必需品以外の小売店や飲食店の屋外営業が解禁され、理美容院などの営業も再開。スポーツジムや屋内娯楽施設も、単独または同居家族での利用に限り、再開が認められた。政府が2月22日に発表したロックダウン緩和のロードマップ(2021年3月2日記事参照)に沿ったもので、ロンドンなどでは2020年12月20日の規制強化(2020年12月21日記事参照)以来、約4カ月ぶりの一般店舗の営業再開となった。

第2段階移行の当日、イングランド主要都市の百貨店や大手衣料品店などでは、買い物客が長蛇の列を作った。調査会社スプリングボードによると、同日午後5時までの全国の小売店来客数は、前週比で146%、前年同時期比では481%増加(「BBC」4月12日)。2019年の同時期よりは16%少ないものの、久々に街のにぎわいが戻った。他方で、「客足は少しずつ上向いているが、本格的な回復は店内営業が可能になる5月以降」(ロンドン中心街のカフェ店員)と、次の緩和を待ち望む声も。飲食店の店内営業解禁は、5月17日が予定されている。

他の自治政府も、段階的に経済活動再開を進めている。ウェールズ自治政府は、イングランドと同じ4月12日、生活必需品以外の小売店の営業再開を許可。スコットランド自治政府も、一般店舗の営業を26日に認める。

50歳以上へのワクチン接種を完了

ロックダウン緩和と並行して、ワクチン接種も着実に進んでいる。首相官邸は同じ4月12日、50歳以上の成人と16歳以上の重篤化リスク保有者、ソーシャルケア従事者への1回目のワクチン接種を、目標にしていた4月15日(2021年3月2日記事参照)を待たずに完了したことを発表。前日11日までに1回目の接種を終えた住民は全国で3,219万576人、2回目接種は765万6,205人に達している。

血栓の発生が指摘されている英国アストラゼネカ製ワクチンは、米国ファイザー製とともに、なおワクチン接種計画の中核を担う。英国政府は4月7日、血栓副反応をめぐる医薬品当局の評価結果を踏まえ、新型コロナ重篤化リスクのない30歳未満には可能な限り他社製ワクチンを投与するとした上で、その他の住民にはアストラゼネカ製の接種を継続する考えも示している。

同日にはウェールズ自治政府で、国内3種目となる米国モデルナ製ワクチンの接種も開始。7月末までの全成人(18歳以上)への接種完了を目指す。

(宮崎拓)

(英国)

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