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ロックダウン緩和ロードマップ、イングランドで6月にも社会的距離規制撤廃へ

(英国)

ロンドン発

2021年03月02日

新型コロナウイルス感染症をめぐる情勢が好転した英国で(2021年2月18日記事参照)、警戒レベルやロックダウンの緩和に向けた動きが出てきた。イングランドと3自治政府の首席医務官と国営医療サービス(NHS)は2月25日、全国対象の警戒制度(2021年1月6日記事参照)を、医療崩壊の重大なリスクに直面していることを示す「レベル5」から1段階引き下げるよう、政府に勧告した。翌26日にはロンドンのサディク・カーン市長が、1月8日に宣言した「重大事態(major incident)」の宣言(2021年1月14日記事参照)を解除した。

これらに先立ち、英国政府は2月22日、イングランドでのロックダウン緩和のロードマップを公表した。第1段階として3月8日から学校を再開し、情勢が良好に推移すれば、同じ第1段階の中で3月29日に自宅待機義務を解除する考えを明らかにした。その後は、少なくとも5週間ずつ間隔を空けて第4段階まで移行し、早ければ6月21日に社会的距離に関する規制の解除や、2020年3月の初回ロックダウン以来閉鎖を続けているナイトクラブなどの再開を見込む(緩和計画の詳細は添付資料表参照)。

2月22日に保育施設や小学校低学年の対面授業を再開したスコットランド自治政府も、翌23日にロックダウン緩和計画を公表。3月15日にも残りの初等・中等教育機関などで対面授業を再開し、屋外での2世帯4人までの面会も認める。その3週間後には自宅待機義務を解除し、営業を認める店舗を拡大する予定。さらに4月26日からは、生活必需品以外の小売店や飲食店、宿泊施設、ジムや美容院などを段階的に再開する見込み。ウェールズでは、2月20日から2世帯4人までの屋外での面会を認め、2月22日から3~7歳児の対面授業を再開。北アイルランドでも、3月8日から4~7歳児の授業再開を予定しており、その後は、両自治政府とも段階的な規制緩和を見込んでいる。

ワクチン接種の目標期限を前倒し

英国政府は2月22日のロードマップ発表に合わせ、順調に進んでいるワクチン接種をさらに加速させる考えも示した。4月末までの完了を目標にしていた50歳以上への1回目の接種は4月15日までに、秋までとしていた全成人(18歳以上)への接種は7月末までに、それぞれ前倒しする。

エディンバラ大学は2月22日、スコットランド全域を対象にした調査で、米国ファイザー製、英国アストラゼネカ製の各ワクチンを1回接種すると、新型コロナウイルス感染で病院に搬送されるリスクをそれぞれ最大85%、94%削減する効果があったとの結果を公表した。2回目の早期接種より1回目の接種の普及を優先させる政府方針には異論もあるが、調査結果はその方針の有効性を示すかたちになった。

(宮崎拓)

(英国)

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