タミル・ナドゥ州、活動制限のさらなる緩和発表

(インド)

チェンナイ発

2021年02月09日

インドのタミル・ナドゥ(TN)州政府は1月31日、新型コロナウイルス感染拡大に関する活動制限のさらなる緩和を発表した。この発表は、インド内務省が公表している「監視、封じ込め、注意に係るガイドライン」が1月27日付で2月末までに延長されたことに基づくもの(2021年2月3日記事参照)。

TN州での集会については、屋内施設では収容人数が50%以下かつ最大600人(1月末までは200人)という条件を満たし、かつ当局の許可を受ければ開催可能となった(屋外施設については、収容人数が50%以下の条件適用)。

展示会場の再開も認められることとなった。ただし、「新型コロナ禍」で多くの商談がオンラインに移行している中、リアルの展示会がどの程度開催されるかは未知数だ。

教育機関の一部再開や水泳プールの再開、映画館の収容人数制限撤廃(50%制限から100%可能に)、スポーツイベントの再開(無観客から収容人数制限50%まで可能に)、ガソリンスタンド営業時間制限の緩和も行われることとなった。

TN州のワクチン接種については、1月16日から開始されている(2021年1月25日記事参照)。医療従事者などをはじめとして、2月1日には6,866人が接種し、累計接種者は11万2,409人となっている。しかし、医療従事者の間に接種へのためらいも見られ、進捗は芳しくない(「タイムズ・オブ・インディア」紙2月2日)。一方で、ラダクリシュナン州保健担当首席次官は、高齢者の接種開始を検討しているという(「ザ・ヒンドゥー」紙1月31日)。

12月以降は新規感染者数は減少傾向にあり、州内の新型コロナウイルス累計感染者数は83万8,842人、新規感染者が502人となっている(2月1日時点)。

※本記事は2月2日午前時点の情報を基に執筆。最新の状況については、必要に応じて政府発表・報道などで確認を。

(浜崎翔太)

(インド)

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