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ASEAN製造業、主要7カ国間で回復具合にばらつき

(ASEAN)

ジャカルタ発

2020年11月06日

IHS MARKITは11月4日、ASEAN主要7カ国(注1)の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)(注2)をウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで発表した。ASEAN平均のPMIは48.6と、前月の48.3を上回ったものの、3月以降8カ月連続で景気拡大の判断目安となる50を下回った。同社エコノミストのルイス・クーパー氏は「需要が回復しておらず、企業は生産量や雇用を引き続き調整している」とする一方、「唯一の明るい情報は『予想生産量』の指数が50を超えており、中長期的には前向きな見方をする企業が増えてきた」と分析している。

国別に見ると、製造業の回復具合は、新型コロナウイルスの感染状況などがある程度反映されている。10月のPMIが50を超えたのはベトナム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(51.8)とタイ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(50.8)の2カ国。ベトナムは感染封じ込めに成功しており、周辺国で景気後退が目立つ中、同国の2020年1~9月のGDP成長率は前年同期比2.12%(推計値)と、プラス成長を維持している(2020年10月7日記事参照)。同国のPMIも、生産量や新規受注高をはじめとして数値が着実に改善されている(添付資料図参照)。タイも感染拡大はほぼ収束している。製造業の生産・販売量が改善した結果、10月は今年初めてPMIが50を超えた。しかし、輸出量や雇用は依然回復しておらず、IHS MARKITは今後の見通しについて「ネガティブ」としている。フィリピン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのPMIは9月に50を超えたものの、10月は48.5と再び数値が落ち込んでいる。報告書では要因として、国内の需要低迷と雇用の弱含みを挙げている。インドネシア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは47.8と前月より若干改善した。同国の累積感染者数は11月3日時点で41万人を超え、東南アジア地域で最大となっているが、1日当たり感染者数は以前と比べて減少しつつある。しかし、経済活動制限が継続する中、新規受注件数の落ち込みにより2カ月連続で50を下回った。東南アジアでPMIが最も低くなったのは、2カ月連続でミャンマー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(30.6)となり、過去最低の4月(29.0)に次いで低い数値を記録した。同国では10月以降に感染者数が増加し、自宅待機措置や一部業種を除いた通勤禁止措置などが実施されている(2020年11月2日記事参照)。

(注1)インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーの7カ国

(注2)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況、価格などの指数に一定のウエートを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示し、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。

(上野渉、シファ・ファウジア)

(ASEAN)

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