9月の自動車販売、6カ月連続で増加、新エネ車も大幅増
(中国)
上海発
2020年10月15日
中国自動車工業協会(CAAM)が10月13日に発表した9月の自動車販売台数は前年同月比12.8%増の256万5,000台になった。4月以降6カ月連続で前年同月比増加となり、特に5月以降は2桁の増加を維持している。
内訳をみると、乗用車が8.0%増の208万8,000台、商用車も40.3%増の47万7,000万台となった。回復の兆しを見せ始めた新エネルギー車は67.7%増の13万8,000台となった。
1~9月の自動車販売台数は前年同期比6.9%減の1,711万6,000台で依然としてマイナスだが、減少幅は1~8月時点より2.8ポイント改善した。新エネルギー車も前年同期比17.7%減の73万4,000台とマイナスが続いているが、減少幅は1~8月時点より8.7ポイント縮小し、急速な改善を見せている。ただ、燃料電池自動車(FCV)に関しては、9月の製造台数が3台、販売台数が1台と少なく、支援方法が購入補助金からモデル都市への奨励金へ変更されたことを受け(2020年9月24日記事参照)、導入に向けて様子見の状態が続いていると思われる。
10月13日に行われたCAAMの記者会見によると、2020年第4四半期(10~12月)については、商用車はインフラ投資などの政策を受けて増加傾向が続く。乗用車は9月下旬に開催された北京モーターショーで各社が新車を投入し(2020年10月2日記事参照)、各地での消費促進策と相まって自動車市場にプラスの影響を与えているとしている。他方、雇用などの圧力は依然として強く、ローエンド製品の需要が完全に回復するまでには時間がかかり、国内の一部地域で再発した新型コロナウイルスの感染拡大も自動車市場に影響を与えるとしている。
(高橋大輔)
(中国)
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