燃料電池自動車のモデル都市申し込み通知が発表

(中国)

上海発

2020年09月24日

中国における燃料電池自動車(FCV)への財政補助に関しては、4月23日に発表された「新エネルギー車への財政補助政策に関する通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、通知)で、購入補助金から産業サプライチェーン構築の奨励に軸足を移す方向性が示され、モデル都市に奨励金を与えることになった(2020年4月30日記事参照)。

財政部など5部門は9月21日、「燃料電池自動車モデル都市申し込みに関する通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、申し込み通知)を発表し、具体的な申請方法やモデル都市の目標などを明らかにした。それによれば、モデル都市を申請する際には、主導する都市とその他の都市による協力協議の締結が必要だ。また、2020年11月15日までに、主導する都市の所在する省の財政、工業信息、科学技術、発展改革、エネルギーの各部門が、中央の5部門に対して申請を行う。

また、モデル都市は、4年の実施期間内に目標として、消費者向け水素の販売価格を1キログラム当たり35元(約525円、1元=約15円)未満に抑え、FCVは1,000台を超える規模で普及させ、水素ステーションを15カ所以上運営すると定めた。

モデル都市に対する奨励金は、FCVの導入割合や水素の供給量に応じたポイント制を導入する。FCVの導入や水素の供給が早ければ早いほど、ポイントが多く供給される仕組みだ。1ポイントは10万元に換算され、上限は1万7,000ポイントとなっていることから、モデル都市は最大で17億元の奨励金が受けられる。

(高橋大輔)

(中国)

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