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EU、中国と地理的表示(GI)保護協定に署名

(EU、中国)

ブリュッセル発

2020年09月15日

欧州委員会は9月14日、EUと中国が地理的表示(GI)(注1)を保護する2国間協定PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に署名したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。EUは、域内で3,300以上の産品を既にGIの保護対象として登録するなどGI保護制度に積極的で、GI保護に関する2国間協定の締結などを通じて国際的にもGI保護制度を推進している(2020年4月30日記事参照)(注2)。

欧州委によると、EUの農産・食品の中国への輸出額は、2019年度には145億ユーロに達している。中国は既に、EUの農産・食品の世界3位の輸出市場で、GIの対象産品に至っては世界2位の輸出市場だ。中国におけるEUの特徴的な食品・飲料に対する需要が高いことから、EUは今回の協定を機に、中国でのEU産の食品およびワイン・スピリッツなど酒類の保護だけでなく、その輸出のさらなる拡大を狙う。

GI保護対象は合計200品目、4年後には対象拡大も

今回の協定で、フランス産「シャンパーニュ(シャンパン)」やアイルランド産「アイリッシュウイスキー」などのワインや蒸留酒のほか、イタリア産「プロシュット・ディ・パルマ」やスペイン産「ケソ・マンチェゴ」などのハムやチーズなどの農産品を含む、100品目がEU側の対象産品PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)となり、中国市場で保護されることになる。また、普洱茶(プーアル茶)や绍兴酒(紹興酒)などの100品目が中国側の対象産品PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)となり、EU域内市場で保護される。さらに、今回の協定の施行から4年以内に、保護の対象をEU側、中国側の双方で175品目増やす予定だ。

今回の協定は、EUと中国が2019年11月に政治合意(2019年11月7日記事参照)していたものだ。EU側では今後、欧州議会での承認を得た上で、EU理事会(閣僚会議)で正式に採択され、批准手続きが完了、2021年の初めにも施行が開始されると見込んでいる。

(注1)地理的表示(GI)とは、ある製品が特定の国や地域を原産地としており、その品質や評判などの特性がその原産地と結び付きがある場合に、その原産地を特定する表示のこと。これを法的に保護することで、対象産品の模倣品や盗用品を市場から排除することなどが期待できる。

(注2)日本とEUは既に、日EU経済連携協定(EPA)において、地理的表示(GI)の相互保護を認めており、農産品および酒類の合計でEU側の210産品と日本側の56産品PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が対象となっている。

(吉沼啓介)

(EU、中国)

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