2020年4~6月の実質GDPは前期比年率で53.2%減

(メキシコ)

メキシコ発

2020年08月03日

国立統計地理情報院(INEGI)の7月30日発表によると、メキシコの2020年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率の速報値は季節調整済み前期比でマイナス17.3%、前年同期比でマイナス18.9%だった。前期比を年率換算すると53.2%の大幅減となる。

テキーラ・ショック直後の1995年第2四半期は前年同期比8.6%減、リーマン・ショック直後の2009年第2四半期でも7.7%減だった。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて3月下旬に講じられた「全国健全な距離キャンペーン」および「不可抗力の衛生上の非常事態宣言」により、「不可欠な活動」を除く広範な社会・経済活動が制限され、外出自粛が奨励された(2020年3月26日記事参照)ことにより、2020年第2四半期の実質GDPが歴史的な下げ幅を記録することとなった。なお、確定値は8月26日に発表される。

産業別にみると、第二次産業(鉱工業、建設、電力・水道)が前年同期比26.0%減と最も大きく後退し、第三次産業(サービス業)が15.6%減、第一次産業(農牧林水産業)が0.3%減だった。第二次産業の落ち込みが著しいのは、自動車産業などの輸出向け製造業が「不可欠な活動」として認められず、操業停止を余儀なくされたことが大きい。これは石油生産などエネルギーを除く鉱業、ならびに建設業も同様だ。ちなみに、自動車・同部品産業を中心とする輸送機器製造と鉱業、建設業は5月18日以降段階的に必要不可欠な活動に加えられた(2020年5月15日記事参照)。輸送機器製造部門は6月にはほぼ操業を再開できたが、現在は需要の大幅な縮小に直面している。

2020年第2四半期の成長率がマイナスとなったことにより、メキシコの実質GDPは2019年第2四半期から5四半期連続で前期比、前年同期比ともにマイナスを続けたことになる。2020年第2四半期の落ち込みが著しかったことから、第3四半期には前期比ではプラスに転じるものとみられるが、前年同期比ではマイナスが続くものとみられる。

(松本杏奈)

(メキシコ)

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