香港政府、防疫措置を再強化

香港政府のキャリー・ラム行政長官は7月13日、緊急記者会見を行い、直近の新型コロナウイルスの新規感染拡大、特に域内感染者数および感染源不明感染者数の増加や複数のクラスター発生を受け、防疫措置を強化すると発表した。これまで、各種規制は緩和の方向に進んでいたが、7月9日に発表された飲食店の規制強化に続き（2020年7月10日記事参照）、感染拡大防止に向けて再び措置を強化する。

主な措置は以下のとおり。

1. 7月15～28日まで、公共の場における集合を4人までに制限（従来は50人まで可）。裁判所や議会等は例外。
2. 7月15～21日まで、飲食店の夜間営業（午後6時～午前5時）を禁止。テークアウトは可能。座席数は通常の50％まで。テーブル間は1.5メートル離し、1テーブルの着席者数は4人まで。なお、バーは営業を禁止。
3. 7月15～21日まで、フィットネスセンターや映画館、カラオケルーム、パーティールームなどの営業を禁止。
4. 7月15～21日まで、公共交通機関利用時のマスク着用を義務付け。違反者は罰金5,000香港ドル（約7万円、1香港ドル＝約14円）。
5. 7月15～21日まで、指定高リスク地からの入境者（過去14日以内の同地滞在経験者を含む）は、飛行機搭乗前にウイルス検査結果が陰性である証明書を提示。

香港ディズニーランドは再度閉園、香港ブックフェアは延期

6月18日に営業を再開していた香港ディズニーランドは、7月15日から再度閉園となった。再開時期は未定となっている。同じく香港内にあるテーマパークであるオーシャンパークは7月14日から21日まで閉園となった。

香港貿易発展局が主催し、毎年100万人が来場する「ブックフェア」は7月15日の開催を延期、同時期に開催を予定していた「スポーツ・レジャーエキスポ」「教育・キャリアエキスポ」「アントレプレナーデー」の各見本市も延期となった。

（渕田裕介）