香港政府、飲食店などの営業規制を再強化

(香港)

香港発

2020年07月10日

香港政府は7月9日、飲食店などの営業制限措置を再強化すると発表した。同措置は7月11日午前0時に発効し、7月24日までの14日間実施される。

香港では7月5日、3週間ぶりに域内感染者が確認されて以降、7月7~9日の3日間で、域内感染例がそれぞれ9例、19例、34例と増加傾向にあり、高齢者施設やレストランでのクラスターが確認されていた。感染拡大の第3波が到来しているといわれる中、これまで緩和されてきていた飲食店の営業規制が再び強化された(2020年6月18日記事参照)。

具体的な措置内容は以下のとおり。

○人数制限

(1)飲食店

  • 時間帯を問わず、座席数を通常の6割に制限。
  • 1テーブルの着席者数は8人まで。バーについては4人まで。

(2)その他

  • パーティールーム、カラオケ店は1部屋16人から8人へ制限。
  • フィットネスセンターでのトレーニングなどは1グループを16人から8人へ制限。
  • ナイトクラブでの座席数は、通常の8割に制限していたところを6割へ。1テーブルの着席者数は8人から4人へ制限。

○映画館およびライブパフォーマンス場(演劇場、コンサートホールなど)における飲食の提供禁止

食品衛生局のソフィア・チャン局長は7月9日午後の記者会見において、特に公共交通機関や人が多く集まる場所においてはマスクを着用すること、外出を減らすこと、飲食業の経営者と従業員に対しては特に今回の措置を含めた業界向けの指示を順守することを訴えた。

(渕田裕介)

(香港)

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