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新型コロナの影響で上半期のGDP成長率は前年同期比1.8%

(ベトナム)

ハノイ発

2020年07月09日

ベトナム統計総局は6月29日、2020年上半期(1~6月)の実質GDP成長率(推計値)を前年同期比1.8%と発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2011年以降の10年間で最も低い成長率となった。また、第1四半期(1~3月)の成長率3.7%(注)から、第2四半期(4~6月)は0.4%に落ち込んだ。

業種別では、農林水産業が前年同期比1.2%、鉱工業・建設業が3.0%、サービス業が0.6%の成長となった(添付資料表参照)。

農林水産業は、新型コロナウイルスの影響による輸出の減少のほか、気候変動(干ばつ)やASF(アフリカ豚熱)が成長を抑制する要因となった。農林水産業の中では、農業が第1四半期にマイナス1.2%に落ち込んだことが響き、上半期の成長率は0.8%にとどまった。鉱工業・建設業の中では、経済の原動力である製造業が減速しながらも、5.0%成長(前年同期は11.2%)を保った。サービス業の中では、卸・小売業が外出制限措置(2020年4月2日記事参照)などの影響を受けたが、4.3%成長(前年同期8.1%)だった。宿泊施設や飲食は落ち込みが大きく、マイナス20.7%となった。

2020年のベトナムの経済展望について、国際機関はさまざまな見通しを示している。IMFはGDP成長率を4月14日時点で2.7%と予測し、アジア開発銀行(ADB)は6月18日時点で4.1%と予測している。統計総局工業統計局のファン・ディン・トゥイ局長は「経済活動再開や公共事業投資の支出強化などに伴い、下半期のGDP成長率は好転すると期待する。一方、年間6.8%の目標達成には下半期に10%以上の成長が必要で、厳しい状況だ」と述べた。

上半期の消費者物価指数(CPI)上昇率(推計値)は前年同期比4.2%で、過去3年間で最も高い上昇率となった。統計総局価格統計局のド・ティ・ゴック局長は「物価上昇の主な要因は食品価格の上昇で、特に豚肉の価格が前年同期比62.8%上昇した」と指摘した。また、ゴック局長は、政府の国家物価委員会がCPI上昇を抑える取り組みをしており、上昇率を年間4.0%未満に抑える目標は達成可能だと述べた。

(注)第1四半期のGDP成長率(2020年4月8日記事参照)は3.8%から3.7%に修正となった。

(グエン・ラン)

(ベトナム)

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