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第1四半期のGDP成長率は前年同期比マイナス2%、2010年以来最大の下げ幅記録

(チェコ)

プラハ発

2020年06月08日

チェコ統計局は6月2日、2020年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(季節調整済み)を前年同期比でマイナス2.0%と発表、前期の1.8%からマイナスに転じ、リーマン・ショック期の2009年第4四半期(10~12月)にマイナス3.6%を記録して以来最大の下げ幅となった。前期比ではマイナス3.3%だった(添付資料表1参照)。

要因は、新型コロナウイルス感染拡大防止措置を受けて、特に民間、政府の投資減退により、総固定資本形成がマイナス5.5%と大幅な減少を記録した。また、国外の需要減少により輸出が2.4%のマイナスとなったことも大きく影響している。

産業部門別に見ると、新型コロナウイルスの影響により3月半ばに発令された店舗などの営業制限と人の移動制限(2020年3月18日記事参照)、外国人入国制限(2020年3月16日記事参照)による観光客の激減を受け、小売り・卸売り、ホテル、レストラン・サービス部門が前年同期比4.9%減と大きく後退した。

製造業では、営業制限はされなかったにもかかわらず、従業員間の感染防止対策や需要減退、物流、サプライチェーンへの影響により、国内自動車メーカーが3社とも3月半ばから生産休止するなど(2020年3月19日記事3月25日記事参照)、多くの企業で減産措置が講じられたため、同3.4%の減少となった(添付資料表2参照)。

第1四半期のGDP成長率に関して、チェコ国立銀行(中央銀行)は予測に完全に一致したものだったとコメントした。同行の金融部長ペトル・クラール氏は「第2四半期(4~6月)には、営業・移動制限が徐々に解除され、国内産業部門の大半が生産、営業を再開していく一方、企業、家計の全体的な経済状況のセンチメント悪化の影響が依然として持続し、固定資本への投資の伸びを相殺するかたちとなる。総合的にみると、2020年のGDPは大幅に減少し、2021年末以前に新型コロナウイルス感染拡大前のレベルまでに回復することはないだろう」と述べている。

中銀は、成長率は第2四半期に前年同期比マイナス11.6%で底を打ち、2020年通年では前年比マイナス8%程度となると予測している(注)。

(注)不確定要素が多いために予測の数値には幅があり、上記はいずれも予測平均。

(中川圭子)

(チェコ)

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