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新型コロナ感染者が連日1,000人増加も、7月からは国際線再開を予定

(エジプト)

カイロ発

2020年06月17日

エジプト保健・人口省によると、6月15日の新型コロナウイルスの新規感染者数は1,691人に上った。2週間以上連日で1日当たり1,000人以上感染者が増えている。感染者数累計は4万6,289人、うち回復者は累計1万2,329人となった。感染者数累計はアフリカで南アに次いで2番目、死亡者累計は1,672人でアフリカ最多となっている。

ハーリド・アブドゥルガッファール高等教育・科学研究相は、今後、感染者が10万人以上に達する可能性があるとの推計値を示した。また、現状でも保健・人口省が公表するよりも多くの感染者がいる可能性が高いと述べた。保健・人口省は毎日約6,000件のPCR検査を実施するほか、感染経路の把握、感染予防・病院情報の提供を行う携帯アプリ「Egypt Health」をリリースし、感染拡大対策を図っている。5月末からは外出時のマスク着用を義務化するなどの対策を始めた。

感染者数の増加が続く中、モハメド・マナール民間航空相は、6月14日の記者会見で3月19日から原則停止していた国際線(2020年3月18日記事参照)を7月1日から段階的に再開する方向性を示した。一方で、6月14日からは夜間外出禁止を午後8時~翌朝午前4時までと1時間短縮して規制緩和に動いており、今後の感染増加の状況によっては、国際線の再開時期や渡航に関わる規制は変更になる可能性もあり、正式な国際線再開の決定が待たれる。なお、日本の外務省はエジプト全土に「感染症危険度レベル3」の渡航中止勧告を出しており、エジプトへの渡航やビジネスにおいてはエジプト政府や日本政府の最新情報を入手する必要がある。エジプト政府が国際線再開を急ぐのは海外観光客を受け入れる狙いがあり、主要産業の観光業への刺激策も用意している。

【国際線再開の方向性(6月15日時点)】

  • 7月1日からエジプト国内の全空港を段階的に再開予定
  • 外国人観光客の入国はシャルムエルシェイク、ハルガダ、マサマタルーフの3都市のみ認める
  • 感染が多い国(WHO評価に基づき設定予定)からの渡航にはPCR検査陰性証明提示を要請
  • 搭乗前の感染がない旨の確認書への署名
  • 飛行機内の座席間隔の幅を空け、マスク着用義務化などの感染防止策の実施
  • 到着後の検温、荷物の消毒など

【観光業刺激策(6月15日時点)】

  • 観光・考古省による紅海やシナイ半島、地中海沿いの感染が少ない都市での交通料金などの割引
  • 石油・鉱物資源省による航空機用の燃料代の値下げ
  • 民間航空省による航空機の着陸・駐機代の値下げ
  • リゾート都市への直行便に限り10月末まで観光ビザの代金を免除
  • 観光施設入場券の割引(予定)

政府は感染拡大防止策および経済対策を進めるため国際機関に金融支援を求め、5月にIMFから約27億ドルの緊急融資が決定(2020年5月18日記事参照)、6月にIMFから約52億ドルの追加融資を事務レベル会合で合意した(2020年6月10日記事参照)。

(井澤壌士)

(エジプト)

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