チリで相次ぐ閣僚交代、新たな保健相を任命
(チリ)
サンティアゴ発
2020年06月17日
セバスティアン・ピニェラ大統領は6月13日、新たな保健相を任命した。新大臣は、同省の所管領域での経験が豊富で、ピニェラ大統領とも親密な関係にあるエンリケ・パリス氏。
ハイメ・マニャリッチ前保健相は、新型コロナウイルス感染が国内で拡大する中で、感染拡大防止の対応が遅れた点や、発表される報告書の情報が不透明だった点などが非難され、結果的にウイルスの感染拡大を抑制することができなかったことにより保健相を辞任するに至った。
チリでは5月以降、閣僚の交代が相次いでいる(2020年5月8日、6月8日、6月12日記事参照)。
保健省の6月15日付の発表によると、新型コロナウイルス感染者数は5,143人(うち483人は無症状者)増加し、累計で17万9,436人(累計値のため、回復者や死者を含む)となった。死者数は39人増加し、累計で3,362人となった。なお、3月19日から90日の期間で発令されていた災害事態宣言は、同日に90日間の延長が発表された。したがって、午後10時から午前5時までの夜間外出禁止令も延長が決定している。
(岡戸美澪)
(チリ)
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