ミャンマー政府、各種制限措置を5月15日まで延長
(ミャンマー)
ヤンゴン発
2020年04月27日
新型コロナウイルス予防・制御・治療国家中央委員会(委員長:アウンサンスーチー国家最高顧問)は4月23日、4月30日を期限としていた各種の制限措置を5月15日まで延長すると発表した。これを受け、24日にはヤンゴン国際空港の暫定閉鎖措置の延長措置が発表され、25日には以下の入国制限措置の延長が発表された。
- 全ての国・地域に対する各種入国ビザ発給の停止措置、ビザ免除国・地域に対する暫定的な免除の停止措置、外交団や国連職員、船舶・航空機乗員の入国条件の変更。(3月24日記事、3月30日記事)
- 海外から来訪する全ての外国籍保有者に対する陰性証明証の提示の義務付け(3月25日記事)。ただし、上記ビザ発給の停止措置延長などに伴い、入国は実質的に不可能。
- 外国から入国した者(国籍問わない)の隔離期間を14日から21日に延長し、その後7日間の自宅隔離を加えて合計28日間とする制限措置。(4月20日記事)
- 中国、韓国、イタリア、イラン、フランス、スペイン、ドイツ、米国、スイス、英国、オランダ、オーストリア、ベルギー、ノルウェー、スウェーデンからの入国制限措置(3月18日記事)
委員会には全閣僚(正副大統領を除く)が委員として含まれているが、上記の入国制限措置の延長以外に、各省から発出された制限措置などは延長対象に含まれるかどうか不明瞭である。
ヤンゴン管区内の夜間外出禁止の延長措置を発表
4月23日、ヤンゴン管区内の各地区に4月18日から実施された夜間の外出禁止(午後10時から午前4時まで)措置が2カ月延長される通達が発出された。他の州・管区でも同様の夜間外出制限が講じられており、遵守しない者を逮捕したといった報道が複数の現地メディアで発信されているため、引き続き注意が必要である。
ミャンマー保健・スポーツ省によると4月26日時点までの感染者数は146人(うち5人死亡、9人退院)となっている。
(クントゥーレイン)
(ミャンマー)
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