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ASEAN製造業PMI、調査開始以来の最低値を記録

(ASEAN)

ジャカルタ発

2020年04月03日

IHS MARKITは4月1日、ASEAN主要7カ国(注1)の3月の購買担当者景気指数(PMI)(注2)をウェブサイト上外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで発表した。ASEAN平均の3月のPMIは43.4と、前月の50.2より6.8ポイント減少した(添付資料参照)。同社が統計を取り始めた2012年7月以降で最も低い数値となった。同社エコノミストのルイス・クーパー氏は「3月に入りASEAN7カ国全ての製造業が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている」とし、「各国の新型コロナウイルス封じ込め策や先行きの不透明さが各社の購買計画などに影響を与えている」と分析している。

7カ国中、前月から最も数値が下がったのはシンガポールで、2月の45.8から18.1ポイント下がり、3月は27.7となった。フィリピンは2016年1月以来初めて50を下回った。ルソン地方全体への外出禁止令や公共交通機関の停止により、操業停止に追い込まれている企業も出ている状況だ(2020年3月24日記事参照)。インドネシアは、2月は国内需要が堅調なことから50を上回っていたが、3月は45.3に落ち込んだ。新型コロナウイルス問題に加え、洪水の発生がサプライチェーンに大きな影響を与え、サプライヤーからの部品供給のリードタイムが2011年4月以降で最も長くなったと同社は分析している。マレーシアでも移動制限が発令されており、企業が操業するには国際貿易産業省(MITI)の許可が必要な状況だ。日系製造業に対しマレーシア日本人商工会議所がヒアリングを行った結果、原材料や中間財の製造業における承認率が低いということが明らかになり、サプライチェーンへの影響が懸念されている(2020年3月27日記事参照)。

ASEAN諸国は中国をはじめ世界に完成品や部品を輸出している企業が多く存在する。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により世界で需要が減少した結果、輸出向け製品を製造する在ASEAN企業の生産に影響が出ており、それが3月のASEAN諸国のPMI低下の要因となっている。

(注1)インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーの7カ国

(注2)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況、価格などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示し、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。

(上野渉、シファ・ファウジア)

(ASEAN)

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