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実質GDP成長率予測を再改定、2020年はマイナス6.7%、2021年は5.6%

(スイス)

ジュネーブ発

2020年04月27日

スイス連邦経済省経済事務局(SECO)は4月23日、実質GDP成長率予測を再改定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(前回改定は3月19日、2020年3月25日記事参照)した。2020年は、2019年12月19日時点の予測値1.7%からマイナス6.7%にまで下がり、1975年以来最大の落ち込みと予測。2021年は5.6%とした(添付資料表参照)。

分析によれば、2020年3月中旬から開始された封じ込め措置の影響で、小売り、流通、レジャー、観光業はビジネス活動の制限または完全な停止を余儀なくされており、生産と個人消費支出が急激に収縮した。グローバル経済の環境悪化により、国際的サプライチェーンが分断された。その結果、2020年前半にはGDPの大幅な減少が予想される。封じ込め措置の緩和が段階的に講じられても、部分・完全失業を通じた所得減少と封じ込め措置による不確実性の増加により、2020年の個人消費はGDPよりも大幅に落ち込むとした。国際的にも、主要な貿易相手である南欧諸国でもコロナ危機対応が継続し、経済回復は弱いと見込む。輸出部門は特に不確実性が高くなり、スイス国内の生産設備余剰が顕在化し、投資の大幅な後退と深刻な失業を引き起こす。

封じ込め措置が段階的に緩和され、これまで同様の制限措置が必要とされるほどの新たな感染拡大もおこらず、レイオフや債務不履行、倒産の連鎖といった影響が限定的なものにとどまることを前提としても、2021年のスイス経済の回復は弱いものとなる。一時的に停止している生産活動や物流、消費・投資活動も徐々に回復していき、国際的な経済復旧が進むに伴い輸出もゆっくり回復していく。前回3月予測(3.3%)と比較すると2021年成長率は高くなっているが、低水準からの回復となり、回復ペースも鈍く、2019年末のレベルにまで復旧するには至らない、と予測している。

なお、今回の成長率予測は、4月8日にSECOが発表した2つの景気回復シナリオ(2020年4月14日記事参照)におけるV字型回復とL字型景気後退の中間的なシナリオを想定している。

(和田恭)

(スイス)

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