「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエスト2020」が急きょ延期に、新型コロナウイルスの影響

「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエスト（NPEW）2020」の主催者ニュー・ホープ・ネットワークは3月2日、同エキスポの延期を発表した。3月4～7日に開催を予定していたが、今後4月中旬までに新たな開催日を発表するとしている。

米国カリフォルニア州アナハイムで行なわれる同展示会は、ナチュラルやオーガニックなど健康的な食品と生活用品に関する全米最大級の展示会で、2019年は8万6,000人が来場した。今回は約3,600社が出展する予定で、ジェトロもJFOODO（日本食品海外プロモーションセンター）と連携して、ベーカリーを中心とした米国のグルテンフリー事業者に、日本産米粉のプロモーションを実施する予定だった。

2月上旬には、中国からのスピーカーが米国の入国制限のためにNPEWに参加できない可能性が報じられていたが（2020年2月10日記事参照）、その後の世界的な感染拡大を受け、主催者は、2月下旬から新型コロナウイルスの状況を注視している旨を発表し、出展を見送ることとなった事業者の一覧を更新するなど段階的な告知を行っていた。今回の延期決定に関しては、3月2日の声明によれば、多くの関係者が展示会は必要だが、その時期は今週ではないと思っていることが明らかになったとしている。

延期後の開催日は現時点では未定だが、主催者は、夏までにアナハイム、または別の適した場所での開催を目指すとしている。その上で、9月にフィラデルフィアで予定されている同エキスポ・イーストにも全力を尽くすとしている。

（北條隆）