トランプ大統領が初訪印、モディ首相の地元グジャラート州で演説

(インド)

アーメダバード発

2020年02月26日

米国のドナルド・トランプ大統領が就任後初めてインドを訪問し、2月24日にナレンドラ・モディ首相の出身州のインド西部グジャラート(GJ)州最大都市アーメダバードを訪問した。同市内に完成した世界最大のクリケット競技場「モテラスタジアム」で、トランプ大統領とモディ首相は10万人を超える聴衆を前に演説した。トランプ大統領は「モディ首相は並外れたリーダーで国のために尽力してきた。インドと30億ドル規模の国防関連取引に署名する予定だ」と語った。一方、モディ首相は「インドと米国の協力関係は21世紀の世界の方向性を決める上で重要だ。インドと米国は最適のパートナーだ」と語った。

グジャラート州における米国企業の進出状況は日本企業に比べて少ない。アーメダバード市から車で約40分の距離に位置し、日系企業を含め約200社が入居する「サナンドII工業団地」(2019年6月11日付地域・分析レポート参照)には、フォードやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コカ・コーラなどが入居する。また、州都ガンディナガルに開発されたインド初のスマートシティ「GIFTシティ」(2019年5月10日付地域・分析レポート参照)には、ソフトウエア企業オラクルの製品開発センターや、半導体の設計・製造などのマキシム・インテグレーテッドが入居する。バンク・オブ・アメリカも同所にグローバルビジネスサービスセンターを設け、現在従業員500人が働いているが、GIFTシティ内にある経済特区(SEZ)内に自社ビルを建築中で、2020年中にオフィスを移転し、1,500人に増員する計画がある。

写真 式典が行われた「モテラスタジアム」で演説するモディ首相(2月24日、ジェトロ撮影)

式典が行われた「モテラスタジアム」で演説するモディ首相(2月24日、ジェトロ撮影)

写真 式典が行われた「モテラスタジアム」で演説するトランプ大統領(2月24日、ジェトロ撮影)

式典が行われた「モテラスタジアム」で演説するトランプ大統領(2月24日、ジェトロ撮影)

(丸崎健仁)

(インド)

ビジネス短信 83d179b02e3c3bd1