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トルコ・ストリームの開通式、イスタンブールで開催

(トルコ、ロシア、ブルガリア、セルビア、ハンガリー)

イスタンブール発

2020年01月17日

イスタンブールで1月8日、ロシアの天然ガスをトルコと欧州に運ぶ天然ガスパイプライン「トルコ・ストリーム」の開通式が開催された。開通式にはロシアのウラジーミル・プーチン大統領と、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ブルガリアのボイコ・ボリソフ首相、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領が開通式に出席した。

トルコ・ストリームは、ロシアのアナパから黒海海底を抜け、トルコの欧州側のクユキョイに至る全長約930キロの天然ガスパイプライン(図参照)。年間輸送量が157億5,000万立方メートルのパイプライン2本(年間総輸送量315億立方メートル)からなっており、うち1本がトルコ国内向け、1本が欧州向けと使い分けることになる。欧州向けのパイプラインは、ブルガリア、セルビア、ハンガリーを通じて、欧州に天然ガスを提供する。

図 トルコの主要ガスパイプライン

ロシアは、2007年に欧州向けの天然ガスパイプラインプロジェクト「サウス・ストリーム」を発表したが、ブルガリアなどEU側との合意が成立せず、プーチン大統領は2014年12月1日にサウス・ストリームプロジェクトの実現が難しいと発表した。プーチン大統領とエルドアン大統領は、サウス・ストリームを黒海・トルコ経由で欧州に提供することで合意し、プロジェクト名を「トルコ・ストリーム」に変更した。プロジェクトの建設は2017年5月に開始し、2019年12月に完成した。

欧州では、ブルガリアとセルビアがトルコ・ストリームに関心を示し、ハンガリーに至るパイプラインの建設を開始した。ブルガリアのペトコバ・エネルギー相は、2020年1月1日、天然ガスの輸入をウクライナ・ルーマニア経由から、ガス価格が約5%安くなるトルコ・ストリームに切り替えると発表した。

トルコは、南欧向けの天然ガス・エネルギー回廊となることを国策としており、ロシアからはトルコ・ストリームのほかに、ブルー・ストリーム・パイプラインを有し、2019年11月には、アゼルバイジャンのシャーデニズII油田から天然ガスを輸送するトランスアナトリア・パイプライン(TANAP)の開通式(2019年12月16日記事参照)を行った。なお、米国は2019年12月、トルコ・ストリームの建設に関わる船舶および関連取引に対する制裁法令を制定(2020年1月8日記事参照)している。

(エライ・バシュ)

(トルコ、ロシア、ブルガリア、セルビア、ハンガリー)

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