SBエナジー、グジャラート州再生可能エネルギー分野に投資へ

(インド)

アーメダバード発

2019年12月16日

インド西部グジャラート(GJ)州政府は12月6日、ソフトバンクグループ(SB)子会社のSBエナジーが再生可能エネルギー分野でGJ州に40億ドルを投資する予定だと発表した(「デシュ・グジャラート」12月6日)。同社のマノジ・コーリ会長がビジャイ・ルパニ州首相と面談した際に表明したという。

州政府の再生可能エネルギー拡張目標達成にも寄与

GJ州政府は8月、風力や太陽光の発電設備の積極的な導入により、再生可能エネルギーによる発電容量を毎年4,000~5,000メガワット(MW)拡張させ、2030年までに5万2,300MWとする目標を打ち出した(2019年9月19日記事参照)。また、州政府は再生可能エネルギーによる発電容量が現在8,885MWのところ、2020年までに3万MWを達成する目標を掲げており、今回のSBエナジーの投資が目標達成に寄与することが期待されている。州政府はほかにも、ドレラ特別投資地区(SIR)を最優先プロジェクトに位置付け、電気自動車(EV)向けバッテリー製造業者など製造業や防衛産業、再生可能エネルギーなどといった分野の新たな集積地として開発・誘致を進める(2019年8月22日記事参照)。

インドでのEVの普及も議論される中、GJ州政府による再生可能エネルギー拡張計画やドレラSIRなどへの戦略的な投資誘致活動など、今後も目が離せない。

(丸崎健仁)

(インド)

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