豊田通商、アワクラウドと技術探索パートナーシップ契約を締結

(イスラエル)

テルアビブ発

2019年11月01日

イスラエルのベンチャーキャピタル(VC)のアワクラウド(OurCrowd)が10月23日、技術探索に関するパートナーシップ提携を豊田通商と締結したと発表した。自動運転などに活用できるセンサーなどのハードウエア技術、画像認識、データ圧縮技術などのソフトウエア技術を主な探索領域として、次世代のイスラエルのスタートアップ企業を探し出す内容だ。このほか、スマートシティー、メドテック(医療×テクノロジー)、デジタルヘルスケア、環境技術、農業など幅広い分野にも目を向ける。アワクラウドから資金提供を受けるスタートアップ企業は、豊田通商を軸にトヨタ・グループと接点を持ち、スケールアップの機会を見いだす可能性がある。

豊田通商イスラエル事務所の森一憲カントリーマネジャーは同社について、「多岐にわたる分野で専門チームを持ち、アワクラウド1社で当社の求める技術領域をカバーすることができる。かつ、それぞれの領域で幅広く強固な人脈を有していることから、イスラエルにおける技術探索パートナーとして最適だと判断した」と評価する。

アワクラウドは、クラウドファンディングのプラットフォームを投資家に提供し、多数のスタートアップ企業に資金提供を行っている(2019年3月11日記事参照)。イスラエル国内に3つ、米国、カナダ、英国、スペイン、シンガポール、香港、オーストラリアなどに11のオフィスを持つ。

なお、豊田通商は2019年6月に、車両検査サービスを提供するイスラエルのユーブイアイ(UVeye)への出資を発表している(2019年7月18日記事参照)。

(余田知弘)

(イスラエル)

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