豊田通商、イスラエルのAIスタートアップに出資

(イスラエル)

テルアビブ発

2019年07月18日

豊田通商は、人工知能(AI)による画像解析で車両検査サービスを提供するイスラエルのユーブイアイ(UVeye)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの第三者割当増資に参加し、同社に出資したと発表した。2019年7月、同社関係者にヒアリングを行った。

ユーブイアイのソリューションは、自動車の車両下部をスキャンして画像データを取得したのち、3Dイメージ加工し、あらかじめ深層学習(ディープラーニング)した異常検出エンジンによって車両異常や異物などを検出、識別する検査診断サービス(Under Vehicle Inspection Systems)を行うもの。自動化により検査が迅速化し、検査結果の信頼性が向上する。車両メンテナンスだけでなく、車両が重要施設に入構する際のセキュリティー検査などへの利用も想定される。豊田通商は2019年6月、ユーブイアイへの出資をプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで発表している。

豊通オートモーティブクリエーション開発技術部の岡本匡世氏(新事業グループグループリーダー)は「2D画像から立体イメージ画像を即時に編集し生成する技術、異常検知アルゴリズムに優位性がある」と話す。本ソリューションについて、日本および第三国における車両検査の課題である「公正化」「省人化」に寄与する点が特徴で、中古車査定、自動車製造ライン内での検査、新車点検センターやディーラーでの車両検査などでの活用を検討中という。

豊田通商は2019年、イスラエルに駐在員を配置し、以前から取り組んでいる技術探索を加速させている。森一憲カントリーマネジャーは「現状は自動運転関連、スマート・シティーを含むMaaS(マース)関連(サービスとしての移動)、ヘルステック、アグリテック、インシュアテック(InsurTech:保険+テクノロジー)に軸足を置いて、技術探索を行っている。探索を開始してわずか3カ月ほどだが、既に複数の魅力あるスタートアップとの出会いがあり、スタートアップと具体的協業を開始したケースがある」と語る。

また、イスラエルのスタートアップの特徴について、「優れたセンシング技術と認知判断技術をコアにしているところが多く、応用範囲が広い。アントレプレナー(起業家)自身が持つコア技術をベースに、複数の異なる業界に身を置いた経験を持つ人材が多く、業界をまたいだ技術転用の視点が鋭い」とポジティブな評価を示す。

近年、AI関連のスタートアップの開業割合が上昇している(2019年6月20日記事参照)。総数6,000社超のスタートアップのうち、20%以上は何らかのかたちでAIが組み込まれているもようだ。

(余田知弘)

(イスラエル)

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