深センで日本のスタートアップ企業が投資家・企業へPR、ジェトロのピッチイベント開催

(中国)

広州発

2019年10月01日

ジェトロは9月19~20日、イノベーティブな技術・製品と知的財産を有する中堅・中小・スタートアップ企業を対象とする「ジェトロ・イノベーション・プログラム(JIP)」によるピッチイベントを開催した。ロボット、ヘルスケア、ITなど9社が参加、投資家や企業へ自社製品・サービスをPRした。9月18日に香港で実施されたイベントと連携したものだ(2019年10月1日記事参照)。

9月19日には、清華大学のスタートアップ支援機関である深セン清華大学研究院と共同で、約200人が参加する大型ピッチイベントと個別マッチングを開催した。深セン清華大学研究院は、ジェトロのJIPプログラムの提携先として、日本企業の支援に当たっている。開会あいさつで、深セン市南山区科学技術創新局の劉石明局長は「南山区はイノベーションと市場経済を組み合わせた発展を目指しており、優れたビジネス環境とサービス精神を有する。日本のイノベーション企業にもぜひ投資をしてほしい」と呼び掛けた。

翌20日には、深セン証券取引所の子会社である深セン証券信息と共同で、ピッチイベントと個別マッチングを実施した。

写真 大型ピッチイベントの様子(ジェトロ撮影)

大型ピッチイベントの様子(ジェトロ撮影)

両日に行ったピッチイベントでは、日本企業9社が来場した投資家・企業に向けてPRを行った。来場者からは、量産までのスケジュールやコスト、政府の許認可の必要性などについて質問があった。個別マッチングでは、香港系大手スーパーマーケットや、中国系大手保険会社、現地政府関係機関などとの商談が行われ、参加企業からは資金調達先や提携先の候補が見つかったとの声が聞かれた。また、会計士事務所やコンサルティング事務所などから、企業設立や税制に関する情報収集ができた点について評価する声も聞かれた。

(河野円洋)

(中国)

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