サンクトペテルブルク市長選、現職が当選
(ロシア)
サンクトペテルブルク発
2019年09月10日
ロシアで9月8日に実施されたサンクトペテルブルク市長選挙(2019年7月5日記事参照)で、現職で市長代行を務めるアレクサンドル・ベグロフ氏が当選を決めた。任期は5年間。
報道によると、開票率99.26%の時点でベグロフ氏の得票率は64.46%。決選投票に進むことなく、当選を決めた。その他の候補とその得票率は、ナデジダ・チホノワ氏が16.85%、ミハイル・アモソフ氏が16.01%(「フォンタンカ」紙9月9日)。当初、市長選に立候補していたウラジミル・ボルトコ氏は、選挙直前の8月30日に市長選からの撤退を表明していた。ベグロフ氏当選の結果を受け、政権与党「統一ロシア」党首のメドベージェフ首相はベグロフ氏に祝意を表した(「ノーボスチ通信」9月9日)。
市長選の投票率は30.08%。前回に実施された2014年の市長選の投票率が39.36%だったことと比較し、地元メディアは「記録的な低投票率」(「フォンタンカ」9月9日)と指摘している。
ベグロフ氏は1956年生まれ。レニングラード市(当時)建設部門などでの勤務を経て、2002年にサンクトペテルブルク副市長に就任。2017年12月からは北西連邦管区の大統領全権代表を務めていた。2018年10月に、ゲオルギー・ポルタフチェンコ前市長の辞任を受け、市長代行に就任していた(2018年10月12日記事参照)。
(一瀬友太)
(ロシア)
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