中国無人小売り大会が開催、多彩な自動販売機が多数出展
(中国)
上海発
2019年09月03日
「第3回中国無人小売り大会」(以下、展示会)が8月21~23日、上海市虹橋国家会展中心で開催された。今回の出展面積は5万平方メートルで、出展者は400社に上った(表参照)。会場は、無人販売のホールと、新小売り・消費材・包装販売などの総合ホールの2つで構成された。
2018年の展示会に続き、2019年も飲料などの自動販売機の出展が多く見られた(2018年8月29日記事参照)。また、化粧品やホテル用のアメニティーグッズ、衣料用洗剤などさまざまな商品の自動販売機が展示された。
SK-IIやクラランスなどの化粧品が配置された自動販売機には、QRコードが貼られており、スマートフォンなどで読み取れば、商品の説明が見られるようになっている。
そのほか、上海市で2019年7月から開始した生活ごみの分別に対応したごみ袋の自動販売機や、野菜や果物などの生鮮品を販売する自動販売機も展示された。
現在、中国では就業者数が減少傾向にあるが(2019年4月16日付地域・分析レポート参照)、そうした労働者不足を補うべく、工場などの製造分野では自動化が既に進展している。販売・サービス分野においても、自動販売機や無人販売店舗の普及が期待されている。
化粧品の自動販売機(ジェトロ撮影)
生鮮食品の自動販売機(ジェトロ撮影)
(森本彩、侯恩東)
(中国)
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