大統領就任から3カ月で第2次ブハリ政権が組閣、閣僚ポストは36から43に

(ナイジェリア)

ラゴス発

2019年08月26日

ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領は8月21日、新内閣の閣僚人事を発表した(添付資料参照)。2月23日に実施された選挙で、ブハリ大統領が再選を果たし(2019年2月28日記事参照)、5月29日に大統領就任式が行われ、第2次ブハリ政権が発足したものの(2019年6月3日記事参照)、閣僚は決まっていない状況だった。

前回2015年の第1次ブハリ政権発足時に、閣僚が確定したのは、5月29日の大統領就任式から約6カ月後だった。伝統的に国内36州の全てから閣僚を選出することになっており、その調整が時間を要する一因となっている。今回は前回の半分の約3カ月で閣僚の発表までこぎつけており、その意味では「スピーディーな決定」だったといえる。

閣僚の数は36から43まで増加した。新たに警務相や人道防災社会開発相などが新設されたほか、担当国務相のポストが増加、また既存のポストの担当を分割するなどした。前政権からは13人が留任しており、今回もおおむね同じ役職に就いている。国家収入の根幹を担う石油相は、引き続きブハリ大統領が兼務するかたちだ。

(山村千晴)

(ナイジェリア)

ビジネス短信 e8c04963da20dd8f