自動車部品の優遇税率対象品目リストを更新

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年08月02日

アルゼンチン工業生産・労働省は7月17日、決議第129/2019号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを官報公示し、決議第67/2018号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで規定した優遇税率(2%)が適用される自動車部品の対象品目を更新した。対象品目は、同決議の付属書I(Anexo-I)に掲載されている。施行は8月1日。

決議第67/2018号は、車両あるいは自動車部品の製造を目的としながらも、アルゼンチン国内で生産されていない約130品目の自動車部品の関税率を2%に引き下げる制度で、同国で生産される自動車コストの削減などを目指したもの(2018年7月26日記事参照)。その後、2019年5月24日に決議第93/2019号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが発表され、対象品目が増えていた(2019年5月30日記事参照)。このたび公示された決議の中には、対象品目としてシートバック、シートベルト、ハロゲンランプ、シール類、カバーなどが含まれる。

工業生産・労働省では、生産と販売が低迷を続ける自動車産業界の競争力強化の一環として、調達コストの削減を目指している。アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)によると、2019年1~6月の自動車生産台数は前年同期比33.6%減の16万1,182台、輸出台数は11.4%減の10万7,686台にとどまっており(2019年7月26日記事参照)、2018年後半以降、厳しい状況が続いている。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン)

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