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千代田化工が建設中の米国LNG施設、フリーポートで生産開始、キャメロンでは商業運転

(米国)

ヒューストン発

2019年08月22日

大阪ガスおよびJERAは8月20日、両社が参画する米国テキサス州のフリーポート液化天然ガス(LNG)液化プロジェクトの第1系列施設で、8月12日からLNGの生産を開始したと発表した。米国子会社の千代田インターナショナルが同設備の建設を行っていた千代田化工建設なども同様の発表を行っている。

同施設は商業運転に向けて試運転中で、2019年7月22日に天然ガスの充填(じゅうてん)を開始(2019年7月29日記事参照)し、予定どおり8月中旬に生産開始に至った。秋ごろには商業運転を開始する見込みだ。なお、建設中の第2系列は2019年第4四半期、第3系列は2020年第1四半期に生産開始の予定で、3系列合計で年間約1,500万トンのLNGが生産される予定。

また、8月19日には、ルイジアナ州のキャメロンLNGプロジェクトLNG生産設備の第1系列に関して、フリーポートと同様に千代田インターナショナルと共に建設を行っていたマクダーモット・インターナショナルが、商業生産を開始した旨を発表した。

キャメロンでも第1系列の試運転が行われてきたが、2019年4月15日に天然ガスを充填開始(2019年4月18日記事参照)し、5月14日の生産開始時にはドナルド・トランプ大統領が訪問して演説を行った(2019年5月15日記事参照)。さらに、5月31日に試運転で生産したLNGの積み出しが行われ、7月26日には米国連邦規制委員会から商業生産・輸出の承認が得られていた(2019年8月2日記事参照)。

千代田化工建設が建設中の上記2つのプロジェクトは、2017年のハリケーンなどにより、労働者・資材の確保の困難に直面し、スケジュールやコスト面で大きな影響を受けたが、プロジェクトを支えた関係者を含めた総力が結実した事業といえる。

既に同社は、2019年6月にテキサス州内で年産180万トンのエチレン生産設備の着工指示書を、ガルフ・コースト・グロウス・ベンチャーズ〔エクソンモービルおよびサウジアラビア基礎産業公社(SABIC)のジョイントベンチャー企業〕から受領しており、プラントの大部分をモジュール化して米国外で製作し、現地建設工事を最小化する工夫を行っている。

また、2019年2月に設計・調達・建設(EPC)を受注したテキサス州のゴールデンパスLNG輸出基地については、長年にわたる重要顧客(カタールペトロリアムおよびエクソンモービル)の信頼を得て受注したもので、熟練労働者を多く抱えテキサス州内で建設工事の実績が豊富なザッカリーグループをパートナーに加えることにより、労働者の生産性など現地建設関連のリスクはパートナーが負い、千代田化工建設は設計と調達の責任を負う方式をとっている。

同社のこれまでの経験を踏まえた取り組みは今後、多くの企業にとって海外EPC案件を受注する際の参考になると期待されている。

写真 建設中のフリーポートLNG液化施設(ジェトロ撮影)

建設中のフリーポートLNG液化施設(ジェトロ撮影)

(中川直人)

(米国)

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