米連邦エネルギー規制委、キャメロンLNGプロジェクト第1系列液化施設の商業的な液化・輸出事業開始を承認

(米国)

ヒューストン発

2019年08月02日

米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)は7月26日、ルイジアナ州のキャメロンLNGに対し、同社の第1系列液化施設と関連施設の商業的な液化・輸出事業の開始を承認したことを文書で回答した。

同施設は2018年11月の試運転開始以降、4月に試運転の最終段階として天然ガスの充塡(じゅうてん)が行われ(2019年4月18日記事参照)、5月には液化天然ガス(LNG)の生産開始に合わせて、トランプ大統領が訪問し演説を行っている(2019年5月15日記事参照)。5月31日には初の積み出しが行われた。

この試運転期間を通じてFERCが検査を実施した結果、同施設がFERCの承認どおりに、また適用される基準に適合して建設されたものであり、今後設計どおりに安全に稼働されることが実証されたとしている。

また、同検査に基づき、本工事に際して影響を受けた地域の修復および復元が十分に進んでいることが確認されたと同文書は言及している。

キャメロンLNGは7月22日、FERCに対して26日までに承認が得られることを要請していた。

この第1系列液化施設には、三菱商事と三井物産、日本郵船が出資しており、千代田化工建設の米国子会社チヨダ・インターナショナルが建設に参画している。

(中川直人)

(米国)

ビジネス短信 5f16ec0ff7e634e2